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ロシアよりスパイの毒殺伝わりぬ 伝統ロシアの秘密警察 (11月25日)(土)

 上智大学名誉教授の渡部昇一さんが数年前、テレビで鼎談(ていだん)したときのことだ。相手のひとりが「相続税を100%にすれば景気が良くなります」と言う。唖然(あぜん)とした渡部さんはこう切り返した。

 「同じことを言った人がいましたね。マルクスという人です」

 

 渡部さんが産経新聞の大阪の「正論」懇話会で披露していた話である。

 100%の相続税とは、私有財産をほぼ否定するに等しい。

 100年以上も前にカール・マルクスが唱えた社会主義の理論ではないか。

 それを今ごろまじめに持ちだすことへの痛烈な皮肉だった。

 

 旧ソ連をはじめ世界中でとっくに破綻(はたん)、もしくは形骸化した社会主義が唯一息づいているのは日本だといわれる。

 いや「格差社会是正」の大合唱でますます元気なようだ。渡部さんは「ソ連崩壊後も、旧社会党の人が首相や衆院議長になった国ですから」と嘆く。

 

 健全な保守二大政党の片方を目指すはずだった民主党も今「社会主義」の亡霊にとりつかれている。

 沖縄の知事選で共産党などと共闘する。そのため衆院での教育基本法採決をすっぽかし、国会を空転させる。やってることは「昭和の社会党」と少しも変わらない。

 

 参院での教育基本法審議には、日教組出身の議員4人を先頭に立てるという。

 日教組に対しては今も「偏向教育」といった批判が根強い。

 旧社会党の最も有力な支持団体だった。その日教組の意向を前面に出し政府・与党と対決しようということのようである。

 

 その民主党の小沢一郎代表は記者会見で、自民党の郵政造反組復党の動きを「何でもありの政党だ」と批判したそうだ。

 まったくその通りである。だが自民党側から「そっくりお返しします」と言われたら、いったいどう答えるおつもりだろう。 以上が24日の産経新聞の「産経抄」である。

 

 9−15度C 晴れ 10時 案件があって熊谷君と要談(トーヨー)

 13時 案件があって三田氏と要談(区内) 夜は松藤民輔「アメリカ経済終わりの始まり」を読んだ。 歌集『日々塞翁が馬」の草稿つくりをした。

 

●鍋もののおいしい季節になった。むき身のカキ(牡蠣(かき))は欠かせない食材だが、カキは殻からむきたての生食に限るというグルメも多い。

 そんな客を当て込んでか、東京・品川に開店したニューヨークスタイルのオイスターバーが繁盛していると聞き、宮城県気仙沼湾でカキ養殖を営む畠山重篤さんもさっそく試食に訪れた。

 だが、国内外の産地から取り寄せたというメニューのカキは、ほとんど畠山さんたちが養殖しているマガキと同一種。 どうやら日本の養殖技術が世界に伝播(でんぱ)した結果らしい。

 

 誤って伝わっているグルメたちのカキにまつわる知識を正すには、生産者が書くしかないと、自ら著した『牡蠣礼讃』(文春新書)が楽しい。

 英語のことわざに「“R”のつかない月にカキを食べるな」がある。五月(MAY)から八月(AUGUST)は雌雄同体のカキの生殖期で、卵に栄養が回って身がへたるからだ。

 米国では九月になるとレストランのメニューに「Rシーズン到来」の文字が躍る。

 産卵期が分散していて夏が食べごろのカキもある。大型の天然イワガキだ。

 

 畠山さんは、松尾芭蕉の『奥の細道』がじつはこのイワガキ産地食べ歩きの「オイスターロード」ではなかったかという新説を打ち出す。

 旧暦の六月に立ち寄った象潟(きさかた)は、鳥海山の伏流水が大量に流れ込むイワガキの名産地だ。同行の曽良が<象潟や料理何くふ神祭>の句を残している。

 「森は海の恋人」と漁業者の植樹運動を提唱する畠山さんならではの推理。二年前から今月二十三日は「牡蠣の日」である。

 

●ロンドン発 毎日新聞 元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)が毒を盛られた疑いで死亡した事件で、英健康保護庁は24日、同氏の尿から大量の放射性物質ポロニウム210が発見されたと発表した。

 これが死亡につながった可能性が大きいとみられる。

 

 英警察当局は同日、ロンドン市内のリトビネンコ氏の自宅などを捜索した。

 同氏がいつ、どこで、どういう形でポロニウム210を摂取したのか解明を急いでいる。

 一方、リトビネンコ氏が病床で残したプーチン批判の声明が24日、同氏の友人によって公開された。

 この中で同氏はプーチン大統領を「野蛮で冷酷」と非難。「あなたは私を黙らせることに成功したかもしれないが、それは代償を伴う。ミスター・プーチン、世界中の抗議の叫び声が、あなたの耳の中で生涯響き渡るだろう」と語った。

 

 英各紙は「プーチンはロシアを専制政治に逆戻りさせた」(デーリー・テレグラフ紙)と批判、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の手口に似ているとして、ロシア当局が関与した「毒殺」の疑いが強いとみている。

 英国には富豪べレゾフスキー氏やチェチェン独立派の穏健グループ指導者ザカエフ氏ら、ロシアの反体制派が多く亡命している。

 ロシアは彼らの身柄引き渡しを求めてきたが、英政府は一貫して拒否。

 反体制派の身柄をめぐって両国関係が緊張する中で今回の「毒殺」疑惑が起きた。

 

 ブレア政権は捜査を見守る構えだが、プーチン政権下で民主主義が後退しているとの懸念は欧州各国に根強い。

 「毒殺」疑惑は、欧州側のこうした対露不信を、一層増幅させる可能性がある。

 これに対しロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキでの記者会見でリトビネンコ氏の家族に「心から哀悼の念を示したい」と語ったが、大統領が関与したという見方については「全く根拠のない憶測だ」と述べた。 

 一方、死亡したリトビネンコ氏が体調急変前に会った元KGB将校のルゴボイ氏ら2人が同日、ロシアの民間ラジオ局「モスクワのこだま」のインタビューに応じ、事件への関与を否定した。

 2人は「1日にロンドン市内のホテルのバーでリトビネンコ氏と商談で会ったが、同氏は何も飲まなかった」と証言した。

 

 ポロニウムたは、α線を出す放射性物質。1898年にキューリー夫人が発見した。

 元素の中では人体に対して最も有毒といわれ、1ミリグラムのポロニウム210は、5グラムのラジウムとほぼ同じ放射線を出す。

 研究用のほか、核爆弾の起爆剤や原子力電池の原料として使われる。

 

●カイロ発 AP通信 イラクの首都バグダッド東部にあるイスラム教シーア派強硬指導者ムクタダ・サドル師の拠点「サドルシティー」で23日に起きた連続爆弾テロの死者は24日までに215人に、負傷者は257人に達した、とAP通信が伝えた。

 イラク各地では同日もスンニ派に対する報復攻撃や新たな対シーア派テロが発生し、宗派抗争は一層激化している。

 

 同通信によると、スンニ派拠点の首都北部アザミヤ地区にあるモスク(礼拝所)が同日朝、前夜に続いて迫撃砲で攻撃され、新たに1人が負傷した。

 首都西部のスンニ派地区にも23日夜、迫撃砲が着弾し、9人が死亡、21人が負傷した。

 イラク北部タルアファルでは24日午前、車爆弾がさく裂、23人が死亡、43人が負傷した。

 犯行集団は不明だが、同市に混住するシーア、スンニ両派の対立扇動を図ったテロとみられる。

 AFP通信によると、スンニ派拠点の首都北郊バアクーバでも同日、サドル師事務所が爆破された。死傷者の人数は不明。

 

 内務省は首都一帯に外出禁止令を出しているが、24日朝にはサドルシティーの住民数千人が、犠牲者を埋葬するため、中部のシーア派聖地ナジャフに向け葬送行進を始めた。 途中には、首都南郊のスンニ派武装勢力の拠点があり、両派の武力衝突に発展する懸念も高まっている。

 イラク政府は23日夜、バグダッド空港に加え、シーア派拠点の南部最大都市バスラの空港と海港の閉鎖も発表した。

 

●東京都の石原慎太郎知事の四男(40)が、都の文化事業に関連して公費で欧州出張していた問題で、石原知事は24日の記者会見で、「ちゃんとした手続きを踏んでいる。息子でありながら、立派な芸術家ですよ。

 その人間の人格を踏まえて仕事をしてもらっている」と、問題はないとの見方を示した。

 その上で、「余人をもって代え難かったら、どんな人間でも使いますよ」と語った。

 

 都によると、四男は03年3月、都の文化行政担当の参与や都職員らと、石原知事脚本の「能オペラ」の準備のためにドイツやフランスに出張、四男の航空運賃や宿泊費計55万円を都が全額負担した。

 四男は同月、1カ月間だけ都の外部委員の嘱託を受けていた。

 

 石原知事は四男の出張理由を、「(四男がオペラの)音楽家と一番親しいから、(外部委員を)委嘱して(欧州に)行ったんでしょう」と説明。

 「息子の名誉のために言いますけど、一応の絵描きだし、キャリアがあって、いろんな人を知ってるから。

 そういう芸術家というのはそうたくさんいないからね。そういう点で私は便利に使ってます、都としても」と、四男の起用は妥当だと主張した。

 東京都によると、24日午後までに知事本人の海外出張や四男の起用について「税の私物化だ」といった批判が約320件寄せられている。




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