| <カレンダーへ戻る |
バックナンバー
|
| 木枯らしの吹きて偽装で休業す ホテルの庭に霜降り積もる (12月22日)(木) 現在はゼロ金利で不動産価格の値下がり時代だから、「利回り年率12%」は、夢のようなものである。 「格子状に組んだ床の鉄筋の間に足が挟まって転びそうになった。びっくりした。もっと普通は、細かく組むのにおかしいと思って工事に当たっていた」 「鉄筋というのは、普通先がほとんど見えないくらいに打つもので、あの現場は、ガランとしていて遠くの方までよく見えたね」 平成13年に木村建設の建築の現場に携わっていた職人の 言葉である。 出張族が利用する、何処の駅前にもある瀟洒な外観のビジネスホテル建設の現場工事にあたっていた職人たちは、皆、一応に不可解だと感じていたと言う。 高層ビルの背骨は柱である。普通は、鉄骨を中心にして鉄筋を組む。 ベニヤ板で囲んだ鉄筋の大きな柱の壁の中に、コンクリを流し込んで、2週間くらい乾かしてから、1フロアずつ積み上げていく。これが、常識だった。 ところが、彼等が設計施工したホテルは、最初から柱を固める為の「型枠」が用意されていて、その中にコンクリを直に流し込んで翌日にはもう「型枠」をはずしてしまった。 そのコンクリも、鉄筋量が足を落としてしまうように少なかった。 鉄筋量が少ないと如何に強度生コンを使っても、引っ張る力には耐えられずにコンクリは割れて、建物はつぶれる。 用意された「型枠」にどんどんとコンクリを流し込んでいくから、工期も異常に短くてすむ。 建設作業員の賃金は日給だから、工期が短縮されれば、大幅に人件費が安く済む。 鉄筋量も少ないから、コストが安い。 「年間利回り12%」の餌につられて、「欠陥ホテル」のオーナーになった地方のひとが、200人以上いるようだ。 総合経営研究所が開業の指導をし、施工は木村建設、設計は木村の子会社の平成設計、構造設計は姉歯設計事務所であった。 この「悪の建築施工トリオ」が偶然発見されることによって,日本では未曾有の「建築不信時代」が生まれることになってしまったのである。 「このようなことは氷山の一角です。確かに建築設計図や、構造計算書は適法でも、じつは、建築そのものが、設計図とは異なる出鱈目のものが実に多いのです。 出鱈目をしなければ、黒字にはなりません。法規制通りやっていたら、会社は儲からないし、潰れます。建設業者の宿命です。 被害者のユーザーや、ホテルのオーナーには、誠に気の毒だけれども、仕方ないのです。泣き寝入りしてもらうよりありませんね」 と、ある業者が「怖い本音」を言っていた。本当に「怖い話」である。 朝から寒風 1−8度C 10時 臼井氏を訪問(新小岩) 16時 カレント役員会 懇親会(赤坂・カレント事務所) 18時 カレント関係者の忘年会(青山・ライオン)海野編集長はこの秋から人工透析になった。人工透析でも現在は、立派に仕事をしている人も多くて、気の持ちようでは、何の心配もないと言う話をした。 20時過ぎに終了して解散した。外は肌をさすような寒さであった。 夜は、歌集『ホームページ』の初校に入る。 |
|
|
|
| <カレンダーへ戻る |