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政界で心に墨を入れたる男 信長の如く遺恨をぶった切る (09月07日)(水)

 06年度のカレンダーの新デザインの注文取りが来た。
 ああ、早いものである。もう歳の終わりか・・・。大きな台風14号で、広大な地域に大きな被害が出ている。
 特に、九州で死者、行方不明者20人と、山陰地方の豪雨の被害は大きい。
 台風はこの先、北海道に再上陸するらしいが、東京の天気も荒れ模様で強い風が吹いている。強い雨も降っている。
 
 「議論と言うのは、相手を理解し方が負けだ!」
 「法廷論争は、自分の主張だけ言えば良い。相手の言い分を聞く必要は一切ない!」
 わたしが若いころから再三良く聞かされた言葉である。
これと同じで、政治家は「相手を理解してはいけない!」「相手の言い分を聞く必要など一切ない!」のである。
 
 小泉純一郎首相の祖父、又次郎氏は、鳶職の親方であり「ヤクザ」だった。
 背中、手首から足にかけて、全身に天に向かって舞い上る勇壮な竜が彫られていた。
 若い頃は、横須賀の博徒、やくざの目兼一家らと抗争するなど、かなり荒れた人生を過ごしていたのである。
 
 幼児のころ、一緒に風呂に入った純一郎氏は、この刺青に興味を持って、禿げ上がった祖父の額をぺたぺたと叩く。
 「回れ右!」彫り物を見せろと言うのである。純一郎氏は刺青をタオルで懸命にこすったが、いくらこすっても模様が落ちないので首をかしげたと言う。
 
 又次郎は、刺青のせいでどんな夏の暑い日でも、長袖のシャツを着ていた。
 後に県会から国会議員になった又次郎は、浜口内閣の逓信大臣(後の郵政大臣)になり、衆議院副議長にまでなった。
 又次郎が一番困ったのは、昭和天皇がこの刺青を見せてほしいと言われたことで、「どうかご勘弁ください。陛下にご覧に入れるものではございません」と謝ったと言う。
 
 小泉首相はこのとび職で「ヤクザ」の血を間違いなく継いでいる。
 「ヤクザ」は、けんかをしたら絶対に引かない。もし、引いたらそのときに負けである。
 純一郎氏は祖父の又次郎氏から、けんかの仕方を学んだのである。
 
 「政治はけんかである。引いたら負けである」小泉氏はこのことを骨の髄から良く分かっているようだ。
 小泉氏は、昭和44年12月、父の死後急遽、衆議院選挙に立ったが次点で敗れた。
 平成になってから、自民党総裁選挙に2回挑戦したが、いずれも、橋本、小渕両氏にコテンパンに負けた。
 
 平成13年4月24日、3度目の総裁選に挑戦したけれども、最初、勝算は皆無だった。
 誰しもが、大派閥の橋本氏が圧勝すると考えていた。小泉氏は「私の政治改革が受け入れられなければ、私が自民党をぶっ壊す」と言って、橋本氏に深い恨みを持つ田中真紀子さんと、全国を回って、「小泉旋風」を巻き起こして、橋本、亀井氏を圧倒的に破って、初めて自民党総裁に選ばれた。
 
 まさに、これは一種の「政権交代」に近い出来事であった。
 国民的に人気のあった石原慎太郎氏でさえ、田中派、竹下派が長年にわたって支配する自民党からは、到底、総裁にはなれないと諦めて、政界を無念にも引退したのである。
 平成10年7月、小泉氏が2回目の挑戦をしたとき、小渕、梶山に次いでわずかに84票しか獲得できなかった。
 2度と総裁選挙には出られないと、誰もが感じていたが、この敗戦の直後、小泉氏は「おれは心に墨を入れたよ」と親しい議員にきっぱりと言ったという話がある。
 自分に屈辱を与えた橋本派、亀井派への復讐を誓ったようだ。
 
 小泉純一郎氏は、日本では類まれな感性の鋭いマキャベリストだが、野中広務氏のように暗くないのが、国民的人気の根源である。
 小泉氏は「無党派こそ宝の山」と断じて疑わない。自民党の橋本派、亀井派、加藤派はじめ派閥は皆つぶれた。
 小泉氏の登場によって、年功序列による順送りの派閥人事や、閣僚人事の時代はとうに昔のことになってしまった。
 「自民党はぶっ壊れた」 この選挙後に出てくる新議員の内、自民党議員の7ー80人は、旧派閥に属す議員ではなくて、純粋の小泉派の新議員である。
 こうなって来ると、来年秋の、小泉氏の任期満了後には、小泉氏以外には、人物がいないと言うことにやってしまうようだ。
 
 曇りのち雨 22−29度C 10時 トーヨー 短歌新聞に歌集の再校原稿を送った。
 11時 案件があって三井住友BKへ 12時 トーヨーで熊谷氏と打ち合わせと要談 
 15時 島村よしのぶ選挙事務所(江戸川区一之江) 18時 作家のルネ・カンドロウ氏が10年振りに、パリから来たので歓迎茶会(有楽町・外国特派員協会) 
 19時に終わってから歩いて19時30分から、吉田、戸川、アナ・グレイブス、木戸氏らが参加して、ルネ・カンドロウ氏を囲む夕食会(有楽町・金田枡)
 21時に終了。

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