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時雨落つビルの入口人待ちて 八重洲の師走風突抜けぬ (12月20日)(月)

 貴金属商の友人が「ウイーン金貨の千両箱」が良く売れていると言う。
 1オンス金貨が53、876円(1?1600円)だそうで、500枚で26、938,000円の千両箱が良く出ているそうだ。
 景気が一部分で非常に良くなって来ているので、実物資産の信用から売れている。
 
 ダイエー元会長中内功氏が、東京、神戸の自宅など、総ての不動産を売却すると言う。
 二−三百億円に及ぶ家、屋敷総てを売り払っても、負債がそれを遥かに上回るそうで、自分一代で築き上げてきた総てを失うことになる。
 平家物語のようで、夢のような話で、西武の堤義明氏や、ミサワホームの三澤千代治氏もこのようになって行くらしいが、バブル経済崩壊後の現実の厳しさが、現在、至るところでおきている。
 
 NHKの海老沢勝二会長が、生番組でまた謝った。元紅白歌合戦のプロジューサー磯野克己の不正事件での逮捕その他の責任を追及されて、NHKの信頼が大きく揺らいでいる折から、進退問題が注目されているが、開き直って居直った形になって、今後さらに世間から「辞任」に向けて追及されることになる。
 この場合は、追い詰められる前に、監督責任をとって辞任するしかないのだが、未だ自分の置かれている立場を全然理解していないようだ。
 
 年末になるとベートーヴェンの「第九」が演奏される。昨日もNHKの番組が合唱付きを演奏していた。
 「第九」の「第四楽章」は「歓喜に寄せる」であるが、この曲は、元々「フリーメーソン」の集会の為に作曲したものだと言われている。
 ベートーベンが「フリーメーソン」だったかどうか、良く分からない。
 「歓喜に寄せる」の詩人フドーリッヒ・フォン・シラーは、本人はメーソンではないが、ゲーテを初めとしたメイソンとの付き合いが多くて、その作品の中に、自由思想、人間至上主義はフリーメーソンの考えに非常に近いのである。
 
 シラーは、メーソンから「メーソン」に近い人として扱われている。
 シラーは、ヴェリュテンベルク公国の軍医の息子に生まれたが、自由思想の為に君主オイゲン公に追放されて長いこと苦難の放浪生活を強いられた。
 客人として、シラーを招いたのがクリスティアン・ゴッドフリート・ケルナーであった。
 彼は、熱心なフリーメーソンで、ドレスデンの「三人姉妹へ」というフリーメーソンのロッジ(支部)で用いるために依頼されて書いたのが「歓喜に寄せる」であった。
 
 この詩は、1786年に公表されて、熱狂的に歓迎された。ベートーヴェンがこの詩に曲をつけたのは30年余後である。
 
 歓喜よ、美しき、神々しいきらめき、楽園の娘よ。
 我らは炎のように酔いしれて、
 汝の天のような至聖所に足を入れる。
 汝の魅力はこの世の習慣が厳しく切り離したものを、
 再び結び合わせ、
 汝の静かな翼がとどまるところで、
 総ての人は兄弟になる。
 
 有名な冒頭の詩文だが、「歓喜」というのはフリーメーソンの儀式で多用される言葉である。
 天のような至聖所とは、青く塗られた丸天井に金色の星がきらめく「神殿」と呼ばれる、フリーメーソンの「ロッジ」を指している。
 「総ての人は兄弟になる・・・」というのは、富や身分の差など社会的制約を超えて、メイソンたちはお互いを「兄弟」と呼ぶ。
 現在、ほとんど世間からは忘れ去れているフリーメーソンだが、この「第九」をめぐって、再び強く民衆に思い出されて来ているのである。
 
 明るい曇り冷気 8時30分 トーヨー 8時45分 区へ
10時 例月出納検査 正副収入役来、四監査委員による例月出納検査 終わってから協議会、財政援助団体監査報告書に決定、
1・2月の日程の決定その他。
 14時退庁 セルシオで、14時45分 銀座近代美術画廊へ野口悦弘日本画展に行く。 
 15時30分過ぎに八重洲ブックセンターに行く。単行本数冊、「現代短歌大辞典」、「和歌・短歌歳時記」などを買う。
 夕景冷気、時雨 17時 案件があって要談(区内) 18時 自宅に来客の矢作氏、中野氏ら要談。

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