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難解なスタンダールの赤と黒 ページ捲りて宇宙を迷う (12月19日)(日)

 マリ・アンリ・ベール・スタンダール(1783−1842)は、「赤と黒」(1830)で有名である。
 弁護士の家に生まれた彼は、ナポレオン軍に入ってイタリアに進軍して1800年以降イタリアを礼賛した。
 後に陸軍経理官としてドイツ・オーストリアに滞在し、モスクワ遠征(1812)にも参加した。
 
 ナポレオン一世が失脚して、王制復古後はミラノに行って享楽的生活をした。
 「恋愛論」(22)を書き、ミラノ社交界に出入りしてイギリスの雑誌にも寄稿していたが、30年の7月革命でトリエステ領事に任命されたが、オーストリアに拒否された。
 31年、チヴィタ・ヴェッキア領事に転進して亡くなるまでそこに在任した。42年にパリで脳溢血で亡くなった。
 
 私は、学校でスタンダールを読まされて、難しくて理解できずに困った経験があるが、日本語ならばどうにか分かった。
 文学史上、ロマン派主義、写実主義の過渡期で、心理描写や戦争体験や現実感覚で優れ、簡潔な文体で、バルザックと並んでフランス近代文学の代表者として歴史的な高い評価を得ている。
 
 「パルムの僧院」「ルシアン・ルーヴァン」「イタリア絵画史」などが知られているが、パリのリュクサンブール公園には彼の石像が立っている。
 自ら選んだ墓碑には「アリゴ・ベール ミラノの人、生き、書き、愛した」とある。
 私はスタンダール、バルザック、ヴィクトル・ユーゴー、モーパッサンは、最も近代フランス的文学体質を具現している代表作家だと理解している。
 
 明るい曇り 今日は休養日と以前から決めていた。朝1時間程散歩する。
 午前中 原稿の整理、スタンダール「書簡」を読む。テレビを見る。
 13時 台湾に電話する。午後はぶらぶらと過ごす。夜 斉藤孝「座右の諭吉」服部礼次郎「諭吉をめぐって・慶応ものがたり」を読む。

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