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大戦後混乱の中不条理の 影響多しカフカの小説 (12月13日)(月)

 台湾の立法院選挙(総選挙)が行われて、(定数225で過半数は113)野党の中国国民党と親民党と新党の連合が114議席を取り、与党の民進党、台湾団結同盟の合計101を大きく引き離して過半数を獲得した。(10は無所属その他)
 独立志向の民進党陳政権に一応の「待った」をかけたのである。
 これまで、与党は92議席、野党は111、その他14 だったものが与党、野党ともに票を伸ばした。
 中国大陸との通商が盛んであって、独立することは、利益にはならないと国民が判断したものらしい。
 
 フランツ・カフカ(1883−1924)の「変身」に若い頃、私は影響を受けた。
 数年前、私はプラハの彼の住んでいた家を訪問した。プラハのユダヤ系大商人の子供に生まれたフランツ・カフカは、法科を出てから、労働災害保険局へ勤務した(1908−17)。
 文学が好きでドイツ語で小説を書いていたが、結核になって17年に退職してサナトリュームを転々していたけれども、当時は、良い薬も無くて、ウイーンで亡くなった。
 
 生前には15年に「変身」19年に「流刑地にて」を発表しただけで、あまり有名ではなかった。
 死んだ後、友人に廃棄するように依頼した原稿が、友人の手で発表されて、これが大反響を呼んだ。
 ユダヤ人なのに、ユダヤ教徒でなく、ドイツ語で小説を書いたのにドイツ人でなく、プラハに住んでいたのにチェコ人でない奇妙な人物として、疎外感に悩んだフランツ・カフカであった。
 
 神の不存在、人間関係の消失、不条理に満ちた日常生活、孤独との戦い、不安な人間存在などを文章で証言して、第二次世界大戦のあとの世界に、大きな影響を与える特異な作家として、注目を集めたのである。
 実存主義の先駆者として、ジャンポール・サルトル、アルベール・カミュなど第二次大戦後の作家達にも大きな影響を与えたと言われている。 他に「審判」「城」などがある。
 
 暫く振りに「変身」を読んだら、昔のパリ時代のことが色々頭に浮かんで来た。
 友人の吉岡繁氏に、マルチン・ハイデッカー「存在と時間」を持っていませんか?と聞かれて、倉庫を探したけれども見当たらない。
 見つからないので「変身」を見つけたので、座り込んだ次第である。
 「変身」ならば、今でもどこの書店にも置いてある。
 
 マルチン・ハイデッカー(1989−76)は、バイエルン地方に生まれて、キェルキェゴールや、リッケルトや、フィッサールに影響を受けて基礎的存在学としての実存哲学を開発した。
 27年に38歳の時、「存在と時間」を発表して絶賛を浴びてフィッサールの後継者としてフライブルク大学教授に就任した。(28−45)
 しかし、戦後は、ナチスを支持したということで、公職から追放されてシュヴァルツヴァルト山中の山小屋で隠遁生活をしていたが、後に復学した。
 
 その思想は、人間の存在を「世界内存在」として捉えて人間的存在の解釈学を樹立したものである。
 後には言葉・言語を手掛に存在の解明をおし進めようとしていた。
 中国の毛沢東らと同時代の混乱の時代に生き、朝鮮戦争、キューバ危機、ベトナム戦争、米ソ冷戦を見つつ、そして死んだ。
 我々と生きた時代が重ね合わさった実存主義哲学者である。
 
 私は1960年代初頭に、パリで生活していたから、75年に亡くなったハイデッカーは同時代の大先輩ということになる。
 その当時は、ジャンポール・サルトル(1905−80)の全盛時代であった。
 ボーヴォアール夫人と一緒に、カルチェラタンのサンジェルマン・デプレの「カフェ・ドウマゴー」で、数人仲間で話し込んでいる所を見かけたことがあった。
 
 遠くの方で、眺めていただけであったが、話しかけてツーショットの写真をとって置けば良かったと思う。
 それは、画家のパブロ・ピカソ(1881−1973)にしても同様で、会う機会があったのに、私の仕事の都合で会いに行かなかったのは、今にしてみると残念である。
 同時代の大先輩には、こちらから訪問して是非教えを請うて置くものだと、今、反省している次第である。
 
 これは、何も海外のことばかりだけはない。国内でも同じことである。
 私は、なるべく多くの日本の賢人達とも、進んで言葉を交わして、こちらから教えを請うことが大事だと痛感している。
 私は、幸か不幸か、日本ペンクラブ、日本文藝家協会、日本評論家協会、日本美術家連盟、日本外国特派員協会の会員であるから、内面的生活の大きな代表的人物と会う機会が偶然にも多い。
 心して教えを請う心を持とうを、自戒しているのである。
 
 快晴 8時30分 トーヨー 8時45分 区へ 9時30分
 春江中の監査 江戸川区でもっとも生徒数が少ない中学である。
 15時 江戸川区文芸議連代表の松下会長、土田、小泉副会長、渡部事務局長らと、区文化会の小生、清水氏、音楽協議会代表の土谷氏らとの打ち合わせと懇談会(区議会応接室)16時30分終了。
 18時 江戸川区議会自民党議員団との懇談・懇親会(いこい)区長、助役、教育長、収入役、監査委員、教育委員、選挙管理委員など参加、20時30分 小生が閉会の手締めを行った。
 外は冷たい風であった。
 夜 堀江貴文「稼ぐが勝ち」を読む。

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