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秋日和菊の懸崖咲き揃い 何時しか出来し我歳時記が(11月07日)(日)

 私が会長をしている江戸川区文化会主催の、今年の第52回江戸川区文化祭も終わる。
 芸能文化、書道、茶華道、短歌、川柳、俳句、葛西囃子、菊花、美術の現在9団体が文化会を構成している。
 今日は13時に短歌大会に出席、13時30分には芸能祭のご挨拶が、続いて菊花鑑賞をおこなった(区文化センター)。
 17時30分からは美術展の作品搬出である。暖かくて晴れた良い一日であった。
 
 ボランティア団体や文化人団体の世界に属する人たちが、皆聖人君子のような人の集まりかと言うと、必ずしもそうではない。
 中に入り込んで行くと、何やら訳の分からないドロドロギトギトした世界に出会う。
 これもまた面白い興味深いことには違いが無いが、飽きも来る。
 
 色々とやってきたが、私は、もう好い加減にドロドロギトギトした世界から身を引いた。
 すると、不思議な事に、他人がゴタゴタしている魑魅魍魎の世界で、もがいているのがおかしく見えてきて、面白い劇場世界に変わって来た。
 人生は喜劇である。全て茶番劇である。死のみが悲劇であり、真実である、ということが良く理解出来る。
 
 短歌大会に出席して詠草108首中自選20首
 
 小生はこの団体の「顧問」と言うことになっているので、非常に愛着がある。
 
●地図の上不治の病の妻つれて今日も旅行く海へ山へ
 痴呆症のドラマ頷き見るわれは途切れとぎれて結末おぼろ
 子に従きてふるさと捨てると南海の離島の友の文乱れをり
 新聞をめくる指先すべりたりああ我が老いの始まりでいる
 朝光は静かに入れりリストラの我を迎えてくれしオフィス
 
 小松菜は百円玉一個自販機から緑みずみうしここは江戸川
 用済みの乳房なれども女孫やわらかいねと笑みつつさわる
 明治より半世紀の苦難乗り越えし叔母は九八歳の生を終えたり
 五〇年連れ添う妻に世話を受け今朝も仕事の一歩を踏み出す
 子の親となりし息子の家訪ね我ら夫婦もご隠居さまなり
 
 苔むせる石よ亀よ言い張りて児は奥入瀬の流れ見飽きず
 楽譜なしに音階正しく弾き終えし障害持つ子に湧くアンコール
 長病をせずにポックリ逝きたしとコロリ観音友と巡りぬ
 幾歳も共に越し来て凛と咲くもみじあおいと愛を語りぬ
 心病む義弟見舞う窓の外春は何時来る木々の震えて
 
 空の無い都会に住みて半世紀奥羽の山波故郷恋し
 五百円さんま定食の大書あり銀座路地裏昼下がりゆく
 久々に父の背流す秋彼岸ゆびがかき消すさりがとうの文字
 生き生きと百年を越ゆ江戸川に護りし寺の紅葉浴びおり  
 ディーゼルの油煙がのこる無人駅待つ人も無く彼岸花燃ゆ
 
 芸能文化協会の芸能祭は11月3日と7日の2日間行なわれた。
 参加団体が多くて、時間制限と持ち時間の厳守励行など諸問題が有ると聞いた。
 各種参加希望団体の増加で、これを裁く幹部の苦労があるようだ。
 小生は、この協会も「顧問」のなっているから、13時30分に、多田区長、協会の笹岡会長らと共に舞台上に横並びになって、紹介されて厳かに一礼して引き下がるだけの儀式であるが、これに、すでに10数年参加している。
 多田区長は、今日10ヶ所の会があって出席していると言う、殺人的であるが、ニコニコと笑っている。かなりの忍耐力が必要な職務である。
 
 17時30分からの、美術展の搬出は、一時的に混乱する。四−五百人の人が作品を取りに来るから、整理上ゴタゴタするのである。
 30分間だけ、ロビーが人で溢れてしまう。この時間が終わるとすっきりして何事も無かったかのように済む。
 毎年これの繰り返しであり、今年も同じだった。18時にはほぼ完全に終わってようやく美術展も終了した。やれやれである。
 「反省会」の場所が取れないと言う。困った事である。
 晴れのち曇り 随分と陽射しが短くなった。17時には暗くなった。もう直ぐ冬至になる。

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