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イチローの最多安打は大リーグ 八四年振り新記録成る (10月02日)(土)

 イチロー選手(シアトル・マリナーズ)が、10月1日(アメリカ西部時間)夜のテキサス・レンジャーズ戦で、通算257,8,9本目の安打を放ち、ジョージ・シスラーが1920年に創った257安打の記録を、実に84年ぶりに破り、メジャー・リーグ最多安打記録を更新した。
 今日の昼前の午前11時10分過ぎに、257本目の安打を打ったニュースが日本にも伝わった。私は車の中でこれを聞いた。
 これに、勿論、日本中が興奮した。そして同じ時間帯に、次々に、午後にかけて、58.59とヒットが続いた。
 
 以降、今日は、一日中がイチローの驚天動地の大記録の話題で沸いた。
 夕刊を見ても「読売」は、一面は6段抜きで、大半を、二,三面は全部、十八面は半分、十九面は殆ど全部を使って「イチロー最多安打84年振りに更新」「常識破り、歴史の瞬間見た」「安打の神様」「スーパーマン扱い」などの記事で埋め尽くされた。
 
 「朝日」も一面の大半を使って「イチロー最多259安打、84年ぶり大リーグ新記録」、十二、十三、十四、十五面の大半を使って「無限イチロー伝説、飽くなき挑戦脱帽」「総立ちやまぬ拍手、歓喜と誇りと」と言う記事で、いささか興奮気味に埋め尽くしている。
 
 再三私が書いているように、イチローと言う野球選手は、ゲーテがナポレオンに会って語ったと言う正に「半神半人」の野球の世界では、「神様」である。
 日本が生んだ不滅不朽の野球選手はまだこれからも「進化」すると言うことだ。
 「天才とは、99%の努力と1%のインスピレーションである」と言われる。
 その通りだと私も思う。
 
 日本は役人天国である。役所はいったん入ってしまえば、何となく定年まで地位は保証されている。
 特に中央官庁のある特定の部所等は、甚だしく恵まれていて、最近は世論からの批判でその行動が自粛傾向にあるが、外部からは一切隔離されていて特権階級になっている。
 
 例を挙げよう。私の友人で、ある国の大使館に公使として勤務中のつまらない男がいる。
 奥さんと二人で行って2年になるが、その生活はじつに優雅なものである。
 東京には両親と子供を残しているから、自分の給料は東京の自宅に振り込まれる。
 赴任地での生活費は、一切の経費は国家持ちで、公務扱いだから無料である。
 
 日本から上司や国会議員が来たり、公式の催しが無くて、何も問題がなければ、晩餐会、ゴルフ、海水浴、バードウオッチング、ピクニック、ダンスパーティーなどの毎日であると言う。
 「自分は選ばれた、恵まれた、特別のエリートなのだ」と言う意識が彼には物凄いから、人を「小馬鹿」にする傾向があり、特定の人としか付き合わない。
 
 同じ外交官でも、イラクで殺された奥氏や、井の上氏は、たまた戦争に巻き込まれたから、非常に運が悪くて例外であるが、平穏な国に赴任している人は、優雅そのものである。
 「経済大国日本」を背中に背負っているから、相手国から非常に大事にされる。
 それを良いことに贅沢を若い頃から覚えるのである。
 
 こう言う連中は、大抵外国に預金や不動産を持っている。いまでこそ日本人は簡単にどこの国の外貨でも自分で自由に持つ事が出来るが、昔はそうではなくて、外貨預金を持つ事は、外交官の特権のひとつであった。
 経済産業省の次官経験者の某氏は、現在日本円は持っていなくて、殆ど米ドルとユーロしか持っていない。
 
 彼は、ある公社や公団の総裁や理事長を天下りで勤め上げてそのたびに多額の退職金を貰っている。
 「日本円は信用できないからね」と言っている。こう言う精神構造の人が現実に日本をリードしているのである。
 こんな話は、多くの日本人は誰も知らないし、まったく関心もない。
 
 彼は「最早、日本経済は落ち目です。1千兆円の国の負債は到底返済不可能ですね。
 これからは、少子高齢化時代になって、高福祉負担で国力は急激に弱って行きます。
 日本国債は暴落して金利は高騰して、円価値は下がり、多分インフレになるでしょう」
 彼は、ハワイに大きなコンドミニアムを持っていて、1年の半分はハワイに住んでいて、ゴルフ三昧の日々である。
 
 気温23−29度C 快晴 11時 車で家を出た 12時 全日空ホテル着 「國際政治経済懇談会」に出席する 13時ー14時 全体会議 14時30分 分科会で討論会 16時−17時30分 講演会 18時 作家の戸川健氏、デザイナーの岡野佳恵氏と夕食(赤坂・叙叙苑) 20時過ぎには解散
 夜 信田知人「官邸外交」(朝日選書)を読む。

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