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赤と黒野心に燃えし青年の 断頭台に命名残りて (09月04日)(土)

 スタンダールの『赤と黒』は、私も若い頃から何度も読んだ経験がある。
 スタンダール47歳の時の作品で、世界的にも有名なフランス文学の傑作である。
 フランス映画でも、ジェラール・フィリップとダニエル・ダリューの名演技で多くの日本人も魅了された愛の物語である。
 
 主人公ジュリアン・ソレルは、フランスの小都市ヴェリエールの製材職人の三男であった。
 虚弱だが頭が良くて、自尊心の強い美少年だった。司祭にラテン語を学び、学才が知れ渡ったので、町長レナールは自家の家庭教師にした。
 
 純情なレナール夫人はジュリアンの貧しさに同情した。ジュリアンは夫人の美しさに魅了されて、最初反発しつつも、次第に惹かれて行き、苦脳しながらも肉体関係を持ち、やがて激しい相思相愛の中になっていく。
 夫人は罪の意識を持って悩む。そして、ある人物の密告によってレナールは一時、疑いを抱くが、ジュリアンは、ドイツ国境に近いブザンソンの神学校に入った。
 
 厳格なピラール神父の下で仕込まれたジュリアンは忽ちに頭角を現す。
 ラ・モール侯爵が、ある訴訟事件で、ピラール神父に助けを求めたが、ピラール神父の推薦でジュリアンは、侯爵の秘書になった。
 パリへ出発の前夜、ジュリアンはレナール夫人の寝室に忍び込み、悔い改めている夫人を再び犯して恋の陶酔と不倫の世界に誘い込む事に成功した。
 
 パリでは、ラ・モール侯爵の信頼を得て、ジュリアンは成功の階段を一歩一歩登りつめる寸前までに到る。
 しかし、ジュリアンは、出来心からラ・モール侯爵の令嬢マチルドを妊娠させてしまう。
 しかし、マチルドは、「ジュリアンの妻になりたい」と言い出して、侯爵は激怒するが、やがてこの関係を許す。
 
 その時、侯爵の問い合わせに答えたレナール夫人の手紙が、届いて、ジュリアンの不倫がすべてばれてしまう。
 ジュリアンは、この復讐に対して激興し、レナール夫人を銃で撃ち、裁判で死刑を宣告される。
 マチルドは、ジュリアンの遺体の首を抱いて葬儀に連なる。
レナード夫人は、ジュリアンの死後3日目に自らの命を捨てる。
 
 これが『赤と黒』の有名な物語の簡単な荒筋である。スタンダールは『パルムの僧院』とともにフランス文学史上不滅の金字塔を打ち立てて、現代に到るまで大きな影響力を世界中に与え続けている。
 
 一夜明けて、ロシアの北オセチアの中学校の大惨事の情報が伝わって来ている。
 チェンチェンは、イスラム・スンニ派の少数民族で、人口約81万人。大国ロシア南部の小さな一地域だが、独立志向が非常に強く、ロシアとの間で200年間にわたる、確執と闘争が続いている。
 
 チェチェン問題を含めて近年あまりにもテロ事件が、ロシアで多いので、事件を振返ってみる。
 モスクワでは、02・10・23 モスクワの中心地の劇場を武装集団が占拠、テロ集団41人、観客129人が死亡。
 03・7・5 野外コンサートで15人死亡。 04・2・6
 地下鉄で41人死亡。 04・8・24 モスクワ発の2機の飛行機自爆事件で、約90人死亡。 04・8・31 地下鉄の入り口付近で自爆テロで10人死亡。
 
 チェチェンでは、02・12・27 首都グロズヌイの行政府庁舎で72人死亡。 03・5・12 北西部の行政府庁舎付近で60人以上死亡。 04・5・9 クロズヌイに式典中にカドイロフ大統領など30人暗殺。
 イングーシ(チェチェンに隣接地)で04・6・21 内務省などの襲撃で約90人死亡。
 
 スタプロポリ(チェチェンの北隣)で03・12・5 通勤列車の爆発で44人死亡。
 北オセチアで03・8・1 軍の病院げ爆発して約50人死亡。
 04・9・1 今回の中学校占拠事件で、1200人以上が人質になって、爆弾、銃撃戦となって、児童、生徒、父兄、住民など322人以上(内児童。生徒155人)が死亡、700人以上が負傷した。
 
 暗い曇り 10時20分東京発の新幹線で熱海へ、12時からの「日本経営者懇談研究会」に出席した(熱海・ニューフジヤホテル)
 昼食後 13時から 小生は「最近のEU経済」と題して45分間話す。
 もう一人の経済学者の講師が話してから質疑応答があって、15時30分には終了した。
 
 帰京して 18時前から 戸川氏、アナ・グレイブス女史と懇談・会食(八重洲フジヤホテル)アナは外資系会社に勤める女性で戸川氏とはかねてから親しい。
 戸川氏は夫人とは長年にわたり、別居していて、ミス・アナは愛人の一人である。
 もう一人の愛人である岡野佳恵氏は、長年、商業デザイナーとして活躍中の女性である。
 20時過ぎ、食事が終わって外へ出たら大雨だった。
 
 ●赤と黒野心に燃えし青年の 断頭台の命名残りて 

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